一般的な建物とプラントとは施工管理の仕事内容が違う
施工管理の仕事は、多くの建設業界に共通してある仕事です。進捗管理や品質管理とともに、安全管理や原価管理などは、建物を建てるうえで欠かせません。それでも、プラントの施工管理は、他の建設業とは規模も質も異なってきます。プラントは、製造設備関連の構造物を含む工場施設ということができますが、プラントで製造されるものは千差万別です。食品など人の口に入るものを扱ったり、劇薬を扱うプラントもあります。扱うものが違えば、工場内の設備や素材の質を製品にマッチさせる必要があるため、材料調達や原価管理の難しさがアップします。また、プラントは他の建造物に比べて規模が大きく、判断を間違うと大きな損失になるため、一つ一つの工程管理に気を使うことが必要です。
プラント施工管理のメリットとデメリット
プラント施工管理の仕事は、社会生活を送るうえで大切な建造物を建てることに貢献する仕事なので、誇りややりがいを感じやすい仕事です。プラントを作るためには、専門家などいろいろな人との出会いがあるため、飽きがこない仕事だと感じる人も多いようです。そして、プラント施工管理の給料は、他の施工管理の仕事に比べて高めとなっていることもメリットといえるでしょう。プラント施工管理の仕事は、多忙を極めることがデメリットです。施工管理の仕事には現場指導も入るため、他の職人と同様、朝早く現場に集合する必要があります。また、現場の仕事が終了してからも、書類提出やスケジュール調整などの仕事が待っています。責任の大きい仕事なのでプレッシャーを感じやすく、関係者との板挟みとなることもあるようです。
マンションや工場といった大規模な建物を建設する際、建築にかかる原価管理に加えて、完成までの工程管理も行う仕事は、一般的にプラントの施工管理と呼ばれます。